鎌倉囃子


関東における祭囃子の起源は鎌倉である。

関東における祭囃子の起源は鎌倉時代にあるとされています。時 は鎌倉時代、文治2年(1186)4月8日、征夷大将軍に任ぜられた源頼朝は、相模国鎌倉雪の下鶴ヶ岡八幡宮にて、大々的に祭典を催しました。その時、頼 朝は静御前に舞いを命じ、源義経をおもう静御前は、水干をつけ白雪の袖を廻らして唄い踊ったことは余りにも有名な話です。
 その時に囃子方を務めたのが工藤祐経、畠山重忠などであたったとされ、祐経は鼓を、重忠は銅拍子をとったと吾妻鏡に記されています。
 当時、伝説にもなっている逸話から「杉山の六騎」と呼ばれるようになった6名の武将(土肥実平、田代信綱、土屋宗遠、岡崎義実、足立 盛長、新開忠氏)も、この道の名人、達人と言われる存在であったとされます。彼等をはじめ多くの武将や村人達もが、祭礼等で囃子を演奏していたという記録 もあります。文献によると当時の曲目リストに、現在も我々が演奏している「鎌倉」「昇殿」等の名曲があることがわかります。(写真は鎌倉囃子「鼓蝶」)